12-02-2007
夕闇の部屋で-犬と山羊

電気をつけていない夕闇の部屋、カーテンをつけていないベランダの窓からあがりこむふたつの明かり。
すぐ傍の商店街からのつよい光。夜を照らす、残りもののよわい光。

重なり合ったままとまった、白と黒を映し出すテレビのしろい光。

「電気、つけなくていいの?目悪くなっちゃうよ」
「あ、もうちょっとだけこのままで」

機械の嘴をした真紅色カラスも鳴いていない、音のない夏の終わり。