細かい事は気にしない
thestrangeshow/我楽多獣禍街(がらくたじゅうかがい)
2005年3月から6月に掛けて書いた設定文の為、現在(2008年)の設定とは大分異なります。
大まかな部分を土台に使っているだけで、殆どの設定は無視してしまっています。
「我楽多獣禍街」-始まり
2323年、東アジアの何処かにある上下2分された巨大都市が舞台。
地球の殆どは海の下に沈み、2006年時に生存していた多くの獣が絶滅しているが、人間は今もネズミの様に増え続けている。
陸地は殆どなくなっていて、人が住むところなんて無くなってしまったかに思われたけど幸い人間はモノを作る力を持っていたので、
その僅かな陸地の上空にもう一つの陸地を作り出し、多くの人々は快適な生活を求めてタワーを伝い上の街へ移り住んだ。新九龍(不夜城)。
不夜城では人間達とそれに仕える機械仕掛けの獣が暮らしている。
中国製(流星堂)の機械仕掛けの獣、メカニカルアニマルズは米国製のメカニマルズに真似て造られた類似品。
中国製メカニカルアニマルズは低予算、大量生産で一体一体の造りは結構大雑把。
一昔前の獣は鉄丸出しの体だったが、最近のは生物に近い体をしている。
それでも個体差は結構大きく、頭蓋の内側だけが機械であとは生物に近い奴も居れば殆どが機械の奴も居る。
大抵は頭蓋の中が機械、骨は金属だが筋肉、内臓、生殖器官は生物のもの。
生殖器官はあっても生殖能力はない。機械仕掛けの獣同士の擬似性交の為にあるが、
獣姦趣味を持った人間の性欲処理に使われることも多い。
造りは大雑把で大量生産となると欠陥を持った奴が多い。
そういう奴は以前は破壊し処分していたが、それに反対する団体が出て来た事や処分に金が掛るという事もあって、
自分勝手な人間達は欠陥品、ガラクタを以前自分達が住んでいた下の街、旧九龍(常夜城)へ廃棄するようになった。
人々が上の街へ来るのに使ったタワーで、獣たちを下へと連れて行った。
不夜城の遥か下にある常世城には太陽の光なんて届かない。地上を目指して降ってきた雨も届かない、暗くて寒い場所。
タワー全部で5本、街の中央に太いメイン・タワーがあり、人々が上の街へ行くのに使ったもの。
今は獣を下の街へ送ったり、捨てられた奴らへのエサ等を送るために使われている。
残り4本のタワーは不夜城から常夜城へ電力を送るためにある。
タワー自体が白く発光し、昼間は明るく夜は暗く、常夜城を照らしていて、
これによって今が朝なのか夜なのかを何となく知ることが出来る。
夜の薄暗い光を浴びていると何か不安にな気分になって仕方がなく、いつまで経ってもこの光に慣れることが出来ない。
寒くて暗い常夜城にも明るく暖かい場所がいくつかある。その一つが「我楽多飯店」。
あさひ、という名のメス狐が営んでいる飯屋で多くの獣たちの憩いの場。
「私達は人間に捨てられたガラクタだけど、そのお陰で私(我)達は毎日が楽しく、多くの仲間たちと一緒に居られて嬉しいです」
と言うあさひの言葉から「我楽多飯店」と呼ばれている。
大勢の獣が集まればトラブルなんてのは当たり前、以前はあさひ1匹で解決していたが
流石に手に負えなくなり、道端で拾った3匹を用心棒として働かせる事にした。
体立派なくせに内向的で臆病なヘタレ(元)軍用犬の瀬田(十二月)、
メスの体にオスのAI積まされた猫、フェリス(十一月)、
あさひの妹、強盗主犯の背の低いメス狐のゆうひ(x月)
瀬田とフェリスは不夜城に居た頃から交流があった。
常夜城に来てからのフェリスが以前のフェリスと少し違う事を瀬田は疑問に思ってるがその事を本人に聞けない。
明るく馬鹿に振舞ってるけど、妙に演技染みている。
あさひとゆうひは姉妹。先にあさひが常夜城に送られ、ずっと離れ離れだった。
アパート追い出されて行く当てがなく、道端で眠ってる3人組拾ったけど、
まさかその中に自分の妹が居るとは思ってもおらず凄く驚いたとか。
「我楽多飯店用心棒」の3匹は近所でのトラブルから山羊獣人のシガツを教祖とする
「山羊屋億年堂/救世会」の存在を知り、山羊らが崇める狐獣人ニガツが降りてきた事、
宗教団体が「三合会/トライアド」と名前を変えた事と連中の企みを知る。
3匹はそいつらの企みを阻止するべく必死こいて頑張る事になった。
「我楽多飯店用心棒」-終わり
用心棒3匹やジュウガツ率いるジャンクヤード・ドッグス達(陰)が勝ち、三合会(陽)の企みは失敗に終わる。
人間達は、自分達が捨てた奴らに命が救われた事なんて知らないし、三合会の企みすら知らない。
不夜城での大量殺人で世間を賑わせたニガツも行方を晦ましてから長い時間が経ち、
ニュースに姿を現すことも少なくなってきた。人々は皆、自分は安全だろうと思っているし
他人が殺されるなんて話が大好物で、ニガツがまた現れる事を望んでいたりさえする。
「自分達を見捨てた、人間達なんかの為にそこまでする必要があったのか。
三合会の企み『人間を根絶やしにし、獣たちの楽園をつくる』ってのは俺たちにとって
良かったんじゃないか、三合会のやりたい様にやらせておけば俺たちはまた太陽の光を
拝めたかもしれないし、瀬田も死なずに済んだんだ。お前達のやった事は正しかったのか」
なんていう奴も居るけれど、残ったフェリスやジュウガツたちは皆、自分達が正しい事をしたと思っている。
瀬田も自分が正しいと思ったことをする為に死んでいった。
フェリスは馬鹿なふりをし、明るく振舞ってるけれど相変わらず演技臭い。
皆を明るくさせようとそうやって無理して振舞っているのを、周りの皆は知っている。
店には相変わらず多くの獣がやって来て賑わっている。
瀬田が居なくなった事を除けば、他は何も変わっていない。毎日毎日、同じ事の繰り返し。
夜が来て、タワーの光が弱まり暗くなっているが、店の中は明るい。
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善悪なんてのは視点によって変わるけど「我楽多」の話は瀬田たち飯店側が悪、
三合会側が善として話を展開したいなと思ってます。
話の主人公はフェリス、周りを明るくさせようと馬鹿な振りをしてるけど、それは演技だって
皆が知っている。本人もばれてるのを知っているけれどそれでも演じ続ける。
瀬田はヘタレだけど最後の最後でオスらしいところを見せる。
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