23-01-2007
いつもと違う街での生活-何処へ行っても駄目な犬

沢山の日と挨拶を交わし、次々と新しい今日が来て今日を過ごす日々。
きれいとは言えないけれど居心地の良かったアパート、自分の部屋。
この街に住み着いてから結構経った今日、生活することを半分辞めてしまった。
あまり見る事のなかった沈み逝く夕日に別れを告げようと思って一人、部屋の外で眺めていた。
玩具箱と玩具箱の間の細い通り道に入り込み消えていく太陽は自分に似ているなと自分を思い出し、寂しく思った。
日はまた明日反対側から顔を覗かすけれど、自分は顔を覗かせる場所をなくしてしまった。
また別のとこ探さなきゃ、それとも逃げようか?なんて考えてたら不意に声を掛けられてびっくり。
開かなかった口の代わりに気だるく暮れかけた瞼を大きく開いて振り返った。
お隣の部屋に住む白黒山羊さんが、中身の寂しげなレジ袋を片手に立っていた。