10-01-2008
つむき上げた、げた先。-

目を逸らすようにうつむき歩く、黙って見上げた逃げた先。立ち止まった眼前にひろがるいくつもの薄暗い管の道。
嫌でも見せつけられる、鳩たちが無関心に寄り添う照らされた時間は自分には眩しすぎた。
照らされるのなら、ずっと照らされていたいと正直そう思う。けれどそれは短く、形を変えながらの繰り返しが怖かった。
性似合わず見せ合った綺麗な壁に汚い壁はいずれ、互いに透けて見えなくなりぶつかることなく通りすぎる。

「何事も終わる直前が一番眩しい」と教えてくれた太遥、遠ざかり反対側へ、終わりから逃げ歩く。
逃げた先でまた、眩しい思いをさせられる時間にいちはやく再開してしまうことを知りながら逃げ近づいてゆく。
「壊れるまでそれを繰り返すのが生きることだよ」際会すれば太耀はいつもこう口にする。
「終わりよりも一つ多く始まればいいね」辛苦色のカラスがやさしく無責任に鳴いてくれた。